私が英語学習プログラムを主宰していると話をすると、必ず聞かれる質問があります。
「戸塚さんは英語がペラペラなのですね。」

実は、この質問を受けると、私は違和感を覚えます。
それは、私たち日本人が無意識に抱く
「英語ができる人=ペラペラ」という前提
「英語はペラペラにならないと仕事で使えない」という強迫観念に似た誤解
「ペラペラ=格好いい」という憧れ
等が、この質問の裏に潜んでいるのではないかと、疑問を感じるからです。

といっても、
私は、他人事のように、そのような前提・誤解・憧れを持つ友人・知人たちを批判したいと考えているわけではありません。
私自身が、上記のような前提・誤解・憧れをもつ張本人であることに、自分で良く気づいており、危機感を覚えているからです。

だからこそ、自分を戒める気持ち、方向修正を意識づけるために、
以前より、以下のような質問を、自分自身に投げかけています。

【日本人ビジネスパーソンに求められる英語力とは一体どのようなものなのか?】

その答えを探すために、私は、以下のような定義づけをしています。

1. ビジネスパーソンとして社内外で評価される人物=「プロフェッショナル人材」と定義
2. プロフェッショナル人材に求められる英語力=「プロフェッショナル英語」と定義

実は、この「プロフェッショナル英語」を、明確に定義づけることが、私たち日本人ビジネスパーソンが、グローバルな舞台で成果を出すための、最大の秘訣の一つであると、私は考えています。

結論から言えば、
私は、「プロフェッショナル英語」は、以下の4つの要素で構成されていると考えています。

1. 自分の意見を
2. 論理的に
3. 堂々と
4. シンプルな表現で
伝えること

なぜ、この4つの要素が大切かと言えば、
それは、単純に、
私がゴールドマン・サックス、マッキンゼーに在籍していた際に、同じ職場で仕事をする機会のあった、尊敬する日本人上司、先輩、同僚たちが、上記のような4要素で構成される英語を駆使して、グローバルなチームのなかで、成果を出していたから、という事実と経験に基づいています。

また、英語に限らず、日本語のコミュニケ―ションにおいても、
上記の4つの要素は、私たちが、仕事で成果を出す上で、必須の要素です。

とても、当たり前のことなのですが、
このプロフェッショナル人材に求められるコミュニケーション力の要素を
改めて、再定義してみることこそが、
私たち日本人ビジネスパーソンにとっての悩みである
英語コミュニケーション力の向上の鍵であると、
私は考えています。

それは、「ペラペラ=ネイティブスピーカー」であり、
私たち日本人が、どんなに努力をしたところで、
ネイティブスピーカーにはなれません。
ノンネィティブスピーカーとして、どのように、英語でコミュニケーションをとりながら、
仕事で成果を出していくか、こそが私たちの課題です。

その意味で、
私たちが、現実的に目指すべき英語力、つまり「プロフェッショナル英語」を明確に再定義することが、大切と考えています。