最近、良く耳にする言葉に、”(従業員)エンゲージメント”があります。今日は、エンゲージメントに関する書籍を読んだ感想を書きます。
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「組織の未来はエンゲージメントで決まる」新居佳英、松林博文共著(英治出版)は、エンゲージメントの概念を、ビジネスパーソンの視点で定義し、組織やチームマネジメントに活かすためのポイントを、事例を含めてわかりやすくまとめています。

同書では、社員のエンゲージメントの高い会社の例として、スターバックス社や東京ディズニーリゾートを経営するオリエンタルランド社などを挙げています。前者の店舗では、明るくいきいきと働く店員さんに感心させられますし、後者の施設では、行き届いたサービスで来場者を感動させることに定評があります。

なかでも、同書を読みながら、納得させられたことは、エンゲージメントを、以下のように、わかりやすく定義している点です。

「従業員の一人ひとりが企業の掲げる戦略・目標を適切に理解し、自発的に自分の力を発揮する貢献意欲」

似た言葉として、良く目にするものには、
● 従業員満足度
● モチベーション
● ロイヤルティ
といったものがありますが、
同書によると、エンゲージメントとの大きな違いは、「主体的・意欲的に取り組んでいる状態」であると書かれています。

私は、以前より、Veritas Englishのグループクラスの最大の特徴の一つは、受講者の皆さんのエンゲージメントの高さ、だと考えてきました。

ただし、この本を読むまでは、その特徴を明確に表現する言葉が見当たらないままでした。それが、同書の定義によって、クリアになりました。
それは、「主体的・意欲的に取り組んでいる状態」というポイントです。

Veritas Englishの受講相談に来られる方には、Veritasがプロフェッショナル英語を習得するためのコーチングスクールだと認識していたと言う方が、時々いらっしゃいます。

しかし、私は、単なるコーチングスクールという表現がVeritasのグループクラスには、そぐわないと感じてきました。なぜならば、コーチングスクールは、あくまで、コーチのサポートを受けて、英語学習に意欲的に取り組んでいるものの、コーチに頼る分、主体性という点において、やや劣る部分があるからです。

一方で、Veritas Englishのグループクラスは、コーチのサポートを受けるだけでなく、エンゲージメントの高い卒業生や他の受講者さんとのコミュニティに加わることで、不思議と「主体的・意欲的に」取り組むサイクルが生まれてきます。だからこそ、学習をやらされる状態ではなく、自ら英語学習を楽しみながら、週15時間というハードな自宅学習課題にとりくみ、12週間を1タームとするカリキュラムを終了し、成果を出すことができるのです。そして、結果的に、卒業後も、楽しく英語学習を継続するサイクルを維持できるようになります。

組織やコミュニティにおけるエンゲージメントは、無形のもので、手で触ることもできなければ、目ではっきりと見ることも難しいものです。しかし、その場に居合わすと、明確に感じとることができるのが、不思議なことです。

改めて、Veritas Englishのあり方や、同プログラムの事務局の役割について、考えさせられる本でした。

同書は、企業経営や組織・チームマネジメントにおいて、具体的に、どのようなステップでエンゲージメントを高めることができるかについて、様々な事例を紹介しています。

以下、同書のアマゾンへのリンクを記載しておきますので、ご興味ある方は、ご一読してみてください。
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